becauseofthe3のブログ

ブログという名の文体練習

なぜ授業をサボると創作が捗るのか

 文学賞の作品応募の締め切りが近づいていた。家に篭って詩を書きたくなった。

 その日は大学でフランス語の授業があったのだが、先生にメールをした——いい詩が書けそうなので休みます すみませんが、よろしくお願いします。

 僕のこともよく知ってくれている先生だ。変に言い訳を考えるのも煩わしかった。数分後、メールが返ってきた——ご連絡ありがとうございます 朗らかな秋晴れの日ですものね 良き詩がかけますように。

 いい詩が書けるのは授業をサボったり、やらなければいけない課題を可能な限り後回しにしている時と決まっている。それはある程度のことをスキップしてまで書くモチベーションが湧いているからなのか、スキップすることで生まれる時間的余裕がそうさせるのかはわからない。

 ともあれ、約束に違わず?、詩を一編書き上げることができてよかった。